地域探訪

  1. 総鎮守八幡神社
  2. 天山神社

おもに住んでいるところの近くや時折出かける場所にちなんだところなどを紹介したい。

総鎮守八幡神社(愛媛県八幡浜市矢野町)

「総鎮守八幡神社ご由緒」には下記のように書かれている。

「八幡浜」地名の起源である當八幡神社は、神宮皇后三韓征討ゆかりの霊蹟に、八幡大神の神霊降臨ましまししを、奈良朝は元正天皇の養老元年8月19日、神主始祖清家貞綱が、矢野郷33箇村の総鎮守としてご創建申し上げた神社であります。

養老元年は、ユリウス暦717年にあたる。奈良時代である。この年の4月23日には僧行基の布教活動が禁圧されたという記録が残った年でもある。

宇佐神宮は、當神社の分霊を奉載して豊後水道を渡り、大分県奈多浜に上陸。景勝の地を求め8年後、宇佐市亀山の聖地に、聖武天皇の神亀2年にご鎮座になられた。

ここに出てくる年号の改元と日付について調べると。続日本紀によれば養老8年2月4日に、白亀出現の瑞祥により神亀と改元されたとある。

万葉集の第10巻2178番にある歌妻隠 矢野神山 露霜尓 々寶比始 散巻惜の「矢野神山」がこの八幡神社の地を名山として柿本人麻呂が詠んだものといわれている。この矢野神山を伊予国宇和郡八幡浜浦八幡宮と比定した根拠については、ご由緒に解説がのっているが、ここでは省略する。

全国に八幡さまは、何万もある。そのなかでもこの八幡浜市の八幡神社は4番目に古いもので全国に誇る由緒ある名山旧跡であることが「総鎮守八幡神社ご由緒」では強調されている。

天山神社

西暦8世紀前半に編集された地誌『伊予国風土記』に「天山」の名前がある。天山町内会は、この天山神社と天香久山の関連で、ずいぶん以前から奈良県と交流がある。筆者もはじめて聞いたときは、あの有名な天香久山と四国のいなかにある天山との関係がそれこそ天と地ほどの格差があるようにおもえて不思議であった。